自分が好きな道に進むには

自分は何をしたいのだろうか。
 自分には、何が向いているのだろうか。
 絶えず、自分に問いかけても、答えは見つからない。

 なぜなら、それは、頭が考えているだけの「思考」だからである。
 「思考」では、したいことは見つからない。
 それを見つけるには、「自分の気持ち」に気づくことである。

 自分が日々の生活の中で、何に反応しているのか。何を楽しいと感
じているか。何を心地よいと感じているか。まずは、そこに気づくこ
とである。

 もし、そんな感情や気持ちが「わからない」ということであれば、
尚更、自分の感情に焦点を向けて、それを感じられる自分を育てたり、
感情を解放することが先決であるだろう。

 日々、そこに焦点を当てながら、その上で、自分の過去を思いだし
てほしい。
 小さいころ、何をして遊んだか。
 幼いとき、どんなことに夢中になったか。
 どんなことに関心を抱いたか。
 考えることが好きだったのか。身体を使うことが好きだったのか。
芸術的なことが得意だったのか。
 あるいは、マイナスでいえば、何にこだわっているか。気になって
いるか。

 そういったことを書き出してみると、自分のやりたいこと、あるい
は、解消したいことが見えてくるかも知れない。

「何をしたいかわからない」
 と頭で呟きつづけるよりも、いまやっていることを、感じられる自
分であってほしい。そのほうが、「何をしたいか」がわかってくる。

 我々には、元々、自分のやっていることを統合させていく能力が備
わっている。
 だからいま、「何をやっていいか具体的にわからない」としても、
いまやっていることを感じながら、“「充実している」と感じられる
ものを選択しながらやり続ける”ことが、自分のしたいことを発見す
る道となる。

 基準となるのは、「イヤイヤやるもの」よりも、「充実感を味わえ
るものを選択する」ということである。それを基準にし続ければ、お
のずと、やりたい道は決まってくる。