マイナス環境の中にいるとき(6)

ただ漫然と、「そこが嫌だ、嫌だ」と心の中で呟きながらそこに居
るか、意志をもってそこに居ると決めるか。

 「ともかく3カ月は居ると決めた」としたら、その3カ月の間で、
・居心地のいい環境にするための努力をする。
・出ていく怖さを軽くするために居る。
・どうするかを決めることができないので、決断できるようになるた
 めに居る。

 そこに「居る」と決断した動機は、何でもいいのです。
 どんな理由であれ、
《目標をもって「そこに居る」。》
 実は、これが“非常に、非常に”重要なことなのです。
 前回は、こんな話をしました。

 こんな具体的なゴールを設定すれば、居られます。
 その決断ゆえに、その3カ月間が、自分の「決断力」を育てる期間
となります。

 意志をもって、3カ月と期間を区切れば、努力してみようという気
持ちになるでしょう。

 大きな決断をする前に、あるいは大きな決断ができないなら、その
決断のために、まず、3カ月やってみる。大きな決断は、3カ月後に、
改めて考える。
 そんな意識で臨む3カ月であったらなら、3カ月後には、必ず、自
分の中に、何らかの変化を感じるはずです。

 「自分が意志を持ってそこに居る」というだけの、ほんのちょっと
した意識レベルの差で、気持ちも行動も大きく変化します。
 実は、こんな「意志の持ち方」「設定の仕方」こそが、自分の生き
方を決めていくための、「具体的な方法」なのです。
 それを経験として実感することができれば、それでもう、仮に、依
然としてそこに居るとしても、あなたは、前のあなたとは、違ったあ
なたになっています。

 それにしても、どうして多くの人が、頭で処理しようとするのでしょ
うか。
 これは、我慢することとも関係がありますね。(つづく)