マイナス環境の中にいるとき(7)

 大きな決断をする前に、あるいは大きな決断ができないなら、その
決断のために、まず、3カ月やってみる。大きな決断は、3カ月後に、
改めて考える。

 そんな意識で臨む3カ月であったらなら、3カ月後には、必ず、自
分の中に、何らかの変化を感じるはずです。
 実は、こんな「意志の持ち方」「設定の仕方」こそが、自分の生き
方を決めていくための、「具体的な方法」なのです。
 (前回は、こんな話をしました。)

 強さというのは「具体的な行動力」です。
 頭で考えることではありません。
 にもかかわらず、多くの人が頭で処理しようとします。
 そして堂々巡りの思考に陥って、
「ああ、どうしていいか、わからない」
 となるのです。
 
 これは、我慢することとも関係があります。
 なぜ、我慢するのか。
 どうして一人で耐えようとするのか。
 どうして一人で強くあらねばならないと思ってしまうのか。
 さらにまた、それをなぜ強さと勘違いしてしまうのか。

 頭で考えて何とかしようと足掻いているとき、本当は、
「自分の意志をもって主張する、行動するのが怖い」
 というのが、心の奥に潜んでいます。
 「一人で踏ん張らなければ」と思う人ほど、心の奥で、自分が拒否
されたり、断られたりして傷つくのを恐れています。

 否定されたり、拒否されたり、嫌われたりして、傷つくよりは、ま
だ、一人で耐えていたほうがいい。
 そんなところでしょうか。

 けれども、そんな恐れが起こるのは、
「行動の仕方がわからないからだ」
 というほどに、もっと軽く捉えてほしいものです。
 そこで、次のテーマとなるは、その「具体性」です。(つづく)