「捨てる」と「捨てられる」(後-3) 

・「顕在意識の私」は「恨む」。
・「無意識の私」は「メリットがある」と知っていて、同意している。
 他者中心であればあるほど、自分を観ないから、自分の顕在意識と無意識のギャップに悩むことになる。まして無意識は、自分では自覚できないから厄介である。

 では、この顕在意識と無意識のギャップを埋めるには、どうしたらいいだろうか。
 (前回こんな話をした。)

 無意識のところでは同意しているし、無意識のメリットもある。にもかかわらず、例えば、別れることになったら、「捨てられた」という気持ちで相手を恨む。
 この恨むというのは「被害者意識」である。

(それは決して、恨むのはよくない、被害者意識を持つな、と言いたいわけではない。むしろ、自分のそんな感情を受け入れることは大切である。この点は誤解していただきたくない。ただ、自分自身が、そんな感情に囚われていると、辛くなるのは事実であるだろう。)

 顕在意識と無意識のギャップを埋め、被害者意識に囚われ過ぎないためには、どうするか。
 それには、

・意志を持つ。
・意志をもって、能動的に行動する。

 この2点である。
 
 前々回(後ー1)で述べたように、一緒になっても、同じだと、「無意識の私」は知っていた。
 結婚しても、「会えない。一緒になれない。満たされない」、そんな結婚生活になると。

 だから、無意識のことも含めるなら、一方が「捨てて」、他方が「捨てられた」ということはできないのだ。

 あなたが、「意志を持って能動的に行動する」と、それが見えてくる。(つづく)