正義は相手のためではなく、自分のために(後-2)
怖い(と映る)相手に主張するにはどうするか。
大きくは、3つのポイントがあります。
前回はその一つである「(1)意見を言って終わりにする」という話をしました。
2つ目は、自分の主張の「目的」から逸れないことです。
人の揚げ足取りが天才的にうまい人がいます。
「他者中心」の人ほどそうでしょう。
絶えず他者の言動を窺ったり監視したり、観察していますから、当然ですね。
相手の足りないところに眼を光らせて、それを指摘するだけですから、相手を傷つけることを厭わなければ、どれだけでも言えるでしょう。
むしろ、毒舌で揚げ足をとりたがるのは、いつ言っていることですが、話の内容は問題ではなく、「傷つける」ことで優位に立つことが目標になっています。
だから、「揚げ足取り」の人は、自分の主張に一貫性がありません
(主張と言える代物ではありませんが)。
そんな相手に、あなたが必死になって「自分を分かってもらおう。認めてもらおう」としても、絶望的になるだけでしょう。
だからあなたは、あなたが具体的に「目的」とするところの主張だけを、繰り返せばいいのです。
相手の揚げ足に乗ってしまって、話が逸れたら、あなたはまた、すぐに、自分の「具体的な目的」にもどればいいのです。
「お前なんかに、できるわけがない」
「あとで助けてくれと言ってきても、知らないからね」
「そんなことして、失敗したら、どうするだ」
などと言われても、あなたはひたすら、目的だけに焦点を当てて、
「でも、私は〇〇します」
と言い続ければいいのです。
まあ、相手の感情に乗っていかない練習でもありますね。(つづく)