詰問系タイプは、全身が傷だらけ(4)

 前前回のダイアナ妃の話でも、詰問系のタイプの人は、
「ああ、それがパターンなんだ」
 と考えるより、
「なによ。それが悪いの」
 と反発したくなるかも知れません。

 パターンの話をしているのにもかかわらず、自分のことと重ね合わせて「それは悪いことだ」と捉えて「自分が責められている」ような受け止め方をしてしまうからです。

 前前回のことで言いますと、それが悪いということでは、まったくありません。

 「意識の法則」通りに、「エネルギーの法則」通りに、Aのパターンで動けば、Aというプロセスを経て、Aという結果になる。Bのパターンで動けば、Bというプロセスを経て、Bという結果になる。

 そこに絶対的な「良い悪い」はありません。ここでも断定的な言い方になりますが、「良い悪い」は結局は、相対的なものです。
 「絶対」ではないのです。

 本題からそれてしまいましたが、人間脳タイプの詰問系の人はとりわけ、この絶対的な「優劣」や「正しい正しく」に囚われがちです。

 相手がそれをしていないと、批判したくなります。相手を責めたくなります。
 それは、自分の感情を基準にするよりは、基準が「思考」になっているからです。

 その思考の裏に「自分の本当の感情」が隠れています。けれども、思考に囚われてしまうために、自分の感情に気づきません。
 詰問系の苛立ちや、社会を自分から遮断してしまうのは、家族からインプットされた”思考”のルールに「従わなければならない」と思うあまり、自分の感情や欲求を無視してしまうからではないでしょうか。

 自分の欲求や感情よりも、自分の「あるべき姿」を頭で考えて、その思考で自分を、ガチガチに縛ってしまっています。
 それはあたかも、自分のその思考が、自分の感情から生まれてきたものだと錯覚しているかのようです。

 自分の感情や欲求を無視して、
「こうあらねばならない。こうあってはならない」
 こんな思考で自分をがんじがらめに縛っていって、自らを傷つけていくのです。
                                   (つづく)