詰問系タイプは、全身が傷だらけ(5)
ここで改めて申しておきたいのですが、自分中心心理学は、飽くまでも自分を中心にしています。
正しい正しくない。良い悪い。優劣。善悪。こういった二分化思考のほとんどが、相対的なものです。「絶対」というものはありません。
この世の中はすべて「関係性」で成り立っているのでなおさら、「絶対」という言葉で語ることはできません。
いつも言っているのですが、そこに独裁者がいれば、それをよしとして支持する人がいる。支持する人が多ければ、それは継続され、それをノーという人が増えれば(すぐには難しくても)、徐々にその体制は崩れていく。
こんなふうに、関係性だから、「基準」はありません。
だからこそ、自分の気持ちを基準にしてほしいというのが「自分中心心理学」です。
自分が楽であれば、それでOKです。
自分が楽で、自分の周囲に迷惑をかけなければ、それでOK。
もちろん「相手を認める。自分を認める」という「選択の責任」を身につけていくというのは、原則です。
ですから、仮に自分にとって、
「自分中心なんて、アホらしい」
「自分中心なんて、間違っている」
「楽かどうか」を基準にすれば、自分がそう思い、それで“楽”であるなら、なんの問題があるでしょう。
自分を基準にしていても大丈夫です。
というのは、どこかに生き方の不調和があれば、似たような問題が、繰り返し起こります。小さなトラブルが起こったとき、それを見過ごさないで、早目に対処すればいいからです。
自分を中心にしていると、自分の中に何らかの問題があるとき、トラブルが大きく発展しない前に気づくでしょう。
そういう意味でも、「自分中心」の生き方をお進めします。(終わり)