浄化期の過ごし方(2)

 その他もろもろの占術等で「悪い時期」を乗り切るために、
「エネルギーを燃焼させる」
 という方法は、ほぼ共通しています。

 エネルギーを吐き出し、循環させるのは良い方法です。
 物事を「エネルギー」として捉えるならば、理に適っています。

 悪い時期には、悪いエネルギーが溜まっているので、それを循環させるために、
「どんどん吐き出しましょう」

 お金など、蓄財していたものは、
「どんどん吐き出しましょう」

 エネルギーを燃焼させるために、
「レジャー、娯楽など、ケチケチしないで豪遊しましょう」

 悪運を落とすために、
「功徳を積みましょう。〇〇に寄付しましょう」
 というのもあるでしょう。
(そのやり方の是非は別テーマなので論じませんが。)

 こんな方法でやり過ごそうと思えば、やり過ごすことができるでしょう。

 しかし、
《エネルギーを吐き出す。循環させる。》
 同じやり方をしていても、それでうまくいく人と、いかない人がいます。
 かえって深みに嵌まって、立ち直れないほどに落ちてしまう人もいます。
 なぜなのか。

 それは・・・、

「エネルギーを循環させるために、ヘトヘトになるまで、遊ぶ」
「〇〇の勉強に打ち込む」

 いわばこれらは、「注意転換法」です。

 この「注意転換法」でうまくいくかどうかは、それをしているとき、あなたが「どう実感しているか」です。
 ここで差が出てきます。

 例えば、悪いことが次々に起こる浄化期(空亡・天中殺・大殺界といった時期、呼び名はその他諸々)に、「エネルギーを燃焼させる」ために、どんどん遊んだとします。あるいは、これまでの蓄財をどんどん吐き出したとします。

 このような状況下で、Aさんは、
「ああ、また、貯めていたものが減った。お金が飛ぶように出ていく。でも、吐き出さなければ好転しないからなあ」
 あるいは、
「ああ、きつい。やりたくないなあ。厳しいなあ。でも、頑張って、もっともっとエネルギーを消耗させなければ、運は良くならないからなあ」
 といったマイナス意識でやっています。

 同じ状況下で、Bさんは、
「ああ、楽しい。良かったなあ。こんな贅沢ができて、幸せだよ」
「へえー、そういうことだったのか。ああ、なるほどなあ。〇〇を勉強するのが、こんなに楽しいとは思ってもいなかったなあ」
 というプラス意識でやっています。

 「どう実感するか」というのはこの違いです。

 このとき、あなたが、「マイナス意識」でそれをやっていれば、あなたは、自分が実感した通りの状況を創り出すでしょう。

 マイナス意識は、マイナス状況を創り出します。
 プラス意識は、プラス状況を創り出します。

 悪いことが起こっているときに、その「悪いことが起こっている」状況に対して、
「ああ、やっぱり悪いことが起こった。また、起こった。またまた、起こった」
 などと、悪い出来事のほうに焦点を当ててそれを気にしていればいるほど、その状況は悪化の道をたどるでしょう。

 悪いことが起こってるときは、どうしても不安になったり焦ったり、失望したり悲観的になったりします。
 そんなマイナス意識から脱出するために「エネルギーを放出する」という「注意転換法」をやっているのです。

 まさにその状況から脱出すべく「注意転換法」を実行している、にもかかわらず、それをマイナス意識でやっていれば、マイナスの相乗効果となってしまいます。

 つまり、「エネルギーを燃焼させることで状況が好転した」というのは、プラス意識で全力を尽くした。マイナスの状況下であっても、マイナス意識を実感するより、プラス意識を実感する分量が多かった。
 実は、そのプラス意識が、状況を好転させたと言えるのです。

 けれども、それだけでは、まだ充分ではありません。
 単にそれは、その状況を、そんなやり方でやり過ごしたというだけだからです。

 さらにこの上をいくのが「自分中心心理学」であり、「6年周期リズム」なのです。(つづく)