信じていれば救われる!?

「困難な壁にぶつかって困っていると、見えない何かの力が働いて、それに救われた」
 といった経験をする人は少なくない。

 誰もが、そんな力を持っている。
 自分自身が、そう信じていると、それが起こる。
 それが(無限の)無意識の力である。

「自分が岐路に立った時、あの出会いや巡り合わせがなかったら、いまの私は、ここにいなかった」 
 そう述懐する人も多い。
 否、ほとんどの人が、自分の過去を振り返ると、そんな出来事を体験しているはずである。“ない”という人は、気が付かないだけだろう。

 私たちに、そんな力が備わっているのは、すでに、経験的に知っている。

 ただ、
「困難な壁にぶつかって困っていると、見えない何かの力が働いて、それに救われた」
 実は、ここにも、自分の信念(思い込み)が働いている。

 それは「困難な壁にぶつからなければ、救われない」という点である。

 この「困難な~」という思い込みがあるのが、どうして問題なのか。

 それは、「困難な~」という思い込みがあると、自分の無意識が、自分の人生を、困難な出来事に遭遇するようにもっていく可能性が出てくるからである。

 それが思い込みなら、それを、
「困難な壁にぶつかることなく、見えない力が働いてうまくいく」
 という公式にもできるはずである。

 ちなみに、こんな不思議な(と見える)出来事と、6年周期リズムはリンクする。
 隆盛期には、
「あの出会い、巡り合わせがなかったら……」
 いまのこんな幸福な私はいなかった。

 浄化期には、
「あの出会い、巡り合わせがなかったら……」
 いまのこんな不幸な私はいなかったはずなのに、というふうになる。

 リズムに沿って、こんなことが起こる。

 だから私は、
「私たちの無意識は、時空を超えた無限の能力をもっている」
 と言うのである。

 もちろんそれが起こるのは、自分自身の存在の大きさに、気づくためである。

 読者セミナーで、無意識の話をすると、その威力に「怖い」という反応をする人と、「すごい」という反応をする人がいる。

 ものごとを否定的に捉えていると、怖いとなるだろう。

 しかし、ほとんどの人が、シンプル思考ではなく、複雑な、矛盾する思いを抱いている。

 それらの思いが、互いに打ち消し合うので、実際には、大きな出来事は滅多に起こらないから、むしろ、安心してほしい。
 もっとも、だから「自分の望みも叶わない」となるのだが。

 いずれにしても、私としては、「面白い、楽しい、興味が沸騰するぐらいに“沸く”」と興奮してもらったほうが、本望である。