理由もわからず恐怖を抱く男性

「彼女がいつも人から愛される理由」(廣済堂)を皮ぎりに次々と、書籍が発刊されてきました。
 第二弾は、ソフトバンククリエイティブより発刊される「他人に流されない人ほど上手くいく」です。

 これは、
 男性が自分を知るために。
 男性が女性を知るために。
 女性が女性を知るために。
 女性が男性を知るために。
 そして「愛も成功も手に入れる」ために。
 というテーマで書いたものです。

 たとえばあなたは、こんな傾向がありますか。
・自分の気持ちを表現するのが苦手で、「何を考えているか分からない。あなたの心が分からない」と言われたことがある。
・人の気持ちを理解するのが不得意で、「心が通じ合わない。話がかみ合わない」と言われたことがある。
・物事を決めるとき、あれこれと迷ってなかなか決められない。
・ギリギリになるまで行動しなかったり、追い詰められてようやく行動するというようなことが少なくない。
・みんなと同じことをしていたり、仲間と一緒にいないと安心できない。
・頼まれると、なかなか断れない。
・つい「敵か味方か」という極端な発想をして、絶えず心の中で人と戦っている。
・恋愛をすると「愛が仕事の邪魔をしている」ような気分になって焦ってしまう。

 これらの特質を男女で比較すると、男性のほうが顕著です。
 こんな傾向がある人ほど「仕事も、お金も、愛も」うまくいっていないはずです。

 自分では、どうしてこうなるか分からない人も多いはずです。
 それを突き止めようとしても、見えない人には見えません。
 自分が自分のことをわかっていないからです。
 だから、自分を変えようと思っても、どこを変えたらいいかもわかりません。

 ある男性が、
「いろんな本を読んだり、さまざまなワークに出ていたのですが、さっぱり分かりませんでしたが、やっと、これが自分のマイナスのパターンだったのだと、気づきました」
 というぐらい、自分中心心理学の基本概念がわかっていないと見えない箇所がたくさんあります。
 何が起こっているのかが見えていないから恐れてしまう、ということがたくさんあるのです。

 最初は「男性に教えたい女性のための男講座」というタイトルを付けていました。
 本当は、「男性自身に気づいてほしい」という思いで書いていたのですが、男性は自分を知ることを恐れています。だから、まず女性に読んでもらおう。女性が「男性を知り、男性を理解する」。さらに女性が「男性と女性の違い」を認識し、それを男性に伝えてほしい、そう思ったからでした。

 互いが相手を理解し合うことで解決する問題も少なくありません。
 これまでの著書とはまた違ったスタイルで、おもしろくできあがっています。