もっと自分中心でうまくいく 2(気づきと実行)

 私たちが抱く罪悪感は、質も量も深さも大きさもさまざまです。
 そんな罪悪感を相殺するために「プラス感覚の実感」を上書きするのです。

 前回お話しましたように、私は、購入した天然石を玄関に並べています。
 靴を履くとき、扉を開けるとき、それが目に入ります。
 一瞬、立ち止まって、その透き通ったエネルギーを感じます。
 その空間は、非常に清浄です。
 そのエネルギーを実感してから出かけています。いまは、これがマイブームです。

 ただし、その効果を充分に発揮するには、これだけでは足りません。

 この方法だけでは、単に、
「これを買って身につけていれば、幸せになりますよ」
「これを身につけていれば、恋人をゲットできますよ」
「これを、この方位に置けば、お金持ちになりますよ」
 という類のものと同じだからです。場合によっては全く効果のないもの、逆に悪影響を及ぼすものもあるでしょう。

 なぜなら、どんな顕在意識でそれを願ったとしても、その奥に強い罪悪感があったりすると、その願いが「叶わない」だけでなく、願うことで、自分の中にある罪悪感と自分の“理想とする願い”との間に大きなギャップが生じるために、逆に罪悪感を強化することにもなるからです。

 手前味噌ですが、オールイズワン定期セミナーの「すぐ変る即効性ワーク」は実戦型の人に向いています。このワークでいえば、実践していく中で、その根底にある基本的な理論を自分でつかみ納得する。そんな実践型タイプの人には非常に有効です。つまり、問答無用。まずは実践あるのみ。実践し、その結果を知る。そこから「気づき」が生まれます。

 他方「自分中心セミナー」は、まず、基本的な概念や理論を、もっともシンプルに実感しながら学びますが、こちらは自分が納得しないと動かないタイプの人向けです。まずは「気づきがあって」から、納得してからはじめて動くというタイプの人向けです。

 もちろん即効性ワークでも、そんな気づきがあってからのほうが取り組みやすいのですが、行動しながら「気づくいていく」タイプの人もいるのです。
 
 これが「知識で覚えた、記憶した」ということではなくて、「悟(し)っている」ということだといえるのです。

 情報を耳にしたり、さまざまな書物で、それに触れたとき「腑に落ちる」という感覚を感じることがしばしばあるものです。
 「腑に落ちて」、さらにそれを、日常生活で実践したり体験したりして、確信する。

 実は、こんな“気づき”が重要なのです。
 気づきがあってこそ、最大限の効果を生むのです。

 「気づき」と「実行」。
 これが両輪の輪となってこそ、“正のスパイラル”が起こり、プラスの効果がよりいっそう高まるのです。

 もちろん、そんな気づきを得るには、「他者」をみていては決してできません。自分をみることができる「自分中心」でなければ、気づかないのは言うまでもありません。 (おわり)