意識と6年周期リズム診断 2
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隆盛期は、占いでいえば「願いが叶う時期」「良い運の時期」にあたります。
自分の好きなこと、望むことをどんどん推し進めなさいとアドバイスされるでしょう。
自分の望みが叶う時期だということで、あなたはこの時期に転職したいと思いました。
たまたま眼にした募集案内に興味をもったあなたは、「ダメもと」の気持ちで応募して面接を受けました。
軽い気持ちで受けたにもかかわらず、多くのライバルの中からあなたが採用されました。
あなたは嬉しくなって、そのことを親友に伝えました。
あなたは親友も喜んでくれると思ったのですが、
「前もそうだったじゃないの。今の会社に就職したとき、あなたは今の会社もやりがいのある仕事だって、言っていたんじゃないの」
という返事が返ってきました。
それが発端でした。
メールのやりとりをするうちに、だんだん感情がエスカレートしてきて、あなたは電話で親友に対して、これまで我慢していたことを矢継ぎ早に口走ってしまいました。
それが思わぬ方向へと展開していって、結局、長年つづいたつき合いが、そこで終わってしまいました。
仕事はトントン拍子で運んでいったのに、親友とは絶縁する結果となってしまいました。
結果だけをみると、良い事と悪い事が起こったように映ります。
けれどもこれは、眼で見えるところにしか焦点を当てていないから、悪い事が起こったように映っているだけです。
どうして親友と絶縁することになってしまったのか。
「自分の意識」の視点から、この現象をみると、どうでしょうか。
自分の心に素直になると、それが見えてくるに違いありません。
例えば、
・日頃から親友に対して、言いたいことを我慢していた。
・だんだん、一緒にいることが苦痛になっていた。
・心の中で、親友に反発したり否定したりしていた。
・今までは、何でも親友に伝えていたし、アドバイスを仰いでいたが、
少しずつ自立してきて、相談しないことも多くなった。
・親友のアドバイスが、鼻につきはじめた。
こんな思いが心の中で蓄積していけば、だんだんあなたは、親友に、それを言いたくなっていくでしょう。
気持ちの中では、「もう、離れてもいいかな」という気持ちにもなっています。
でも、どうやって離れていいかわかりません。離れることに、まだ、戸惑いもあります。
そのとき、無意識が、
「じゃあ、自分の気持ちを言うチャンスをつくって、そのあと、どうなるか試してみようか」
と、そのチャンスをつくってくれる。
これが、「親友と争う」ということなのです。
しかも、形は「親友と争う」であっても、浄化期と隆盛期では、心のあり方や結果が大きく違ってきます。
浄化期には「親友と別れた」ことで、心身共に大きなダメージを受けやすいのですが、隆盛期には、その結果、心がいっそう自由になって、しばらくすると、もっとハッピーに出会いがあるというふうに、その後の展開も異なってくるでしょう。
こんなふうに、隆盛期に「悪いことが起こっている」ように見えるのは、表面的にそう映っているだけなのです。 (おわり)