戦う意識は免疫力を低下させる

 最近、免疫力と意識ということで、いっそう確信をもったのは、戦う意識を抱き続けていると、極端に免疫力を低下させるのではないか、ということです。

 戦えば、「勝つか、負けて服従するか、怯えてフリーズするか」です。

「戦う」というと、お互いに激しくやり合う喧嘩のような状態を思い浮かべるかも知れませんが、心の中が平和でなければ、戦っていると言ってもいいでしょう。

 緊張するということも、自覚の上では戦っているつもりはないかも知れませんが、自分が気づかないだけで、戦っているといっていいでしょう。

 負けて服従しているときも、「傷つけられないだろうか、攻撃されないだろうか」と警戒しながら怯えている状態も、戦っているということです。

 とりわけ“怯える”という状態は、心はもちろんなのですが、肉体的にも疲労度が激しく、エネルギーを消耗させていきます。

 怯えるというのは、負けた状態で、傷つけられたり攻撃されることを強く恐れながらも、「自分ではどうすることもできない」と無力な気持ちで震えているということです。

 しかも、敵におののいているために、その意識だけで、かなり体力を消耗させます。

 もしかしたら、こんな戦う状態が、そのまま、免疫の世界でも起こっているのかもしれません。

 怯えていたら、免疫力、抵抗力が低下して、細菌やウィルスに弱くなります。

 特別にどこかが悪いわけではないのに、肩が凝る。首が痛い。風邪引きやすい。頭がボーッとしている。体調が絶えず思わしくない。疲労感が激しい。顔がほてる。猛烈に眠い。
 こんな諸症状がつづくとしたら、戦う気持ちで緊張していないか。戦いに負けることを恐れていないか。戦いに負けた気分で恐れていないか。負けた気分で怯えていないか。すっかり負けた気分で諦めていないか。
 自分の気持ちを確認してみたらどうでしょうか。

 案外、こんな気持ちに気づいたとき、自分のそんな気持ちを「ああ、そうだったのか、大変だったね」と、受け入れてあげるだけで、体調がもどるかも知れません。