「買い方」で迷いを減らす方法
捨てられないで「迷ってしまう」という相談を受けることがあります。
いらないものを整理して捨てるというヨガの行法からきている断舎利も、いまや一般的な言葉として使われています。
私個人について言えば、手当たり次第に買い込むほうでもないし、また、捨ないでとっておくタイプですから、あまり動かない意識状況ということになるのでしょうか。
捨て方によっても、自分を育てることができます。
まず、誰でも迷います。
迷って当たり前です。
その迷いが、無駄な迷いになるのかどうか。
「迷う」という言い方は、もしかしたら「吟味する」という言い方に置き換えることができるかも知れません。
吟味するための迷い方であれば、自分の価値を高めることができます。
ただ、その基準をもっていなかったり、その基準をしっかりと決めらないから、「漠然と迷う」ということになって、「なかなか決められない」ということになってしまうのです。
・まず、迷いの正体を突き止める。(これは一言では説明できないので、青春出版社刊『「このままでいいのかな」とクヨクヨ迷わなくなる本』をご覧ください。)
・あれこれと雑多な思考を入れずに「自分の感情、欲求」を基準にする。
・ものを買うときに、いつでも捨てる可能性のあるもの、「捨てたくないもの」という分け方で自覚して買うのもいいでしょう。
・買うときは、気持ちよくお金を消費する。というよりは、お金で、「お金以上に価値のあるもの」あるいは「価値のある時間」を手に入れたという捉え方ができれば、だんだん「捨てること」そのものが減っていくでしょう。
・無駄なものを買って損したと後悔するよりは、「買って終わり」にする。
つまり、自分の「迷い続けるストレス」をストップさせるためにお金を遣った、というぐらいのほうがいいでしょう。
買うことで、自分の迷い続けることによって生じるストレスを早めに解消することができた、という捉え方です。
こんなふうに、“買うこと”で迷う自分を減らし、自分の価値を高めていくこともできるのです。