自分の無意識の公式に気づく

 6年周期リズム診断の中心となっているのは、自分の言動パターンやライフスタイルを知ることです。

 さらにまた、それを探ることで、自分が無意識に「どんな決意をしているか」を知ることができます。
 飽くまでも、「推測する」という言い方で留めているが、実際には、推測通りの人生になっていきます。

 というのは、自分自身が、そうなるように、無意識に設定し選択していくからです。

 言い換えれば、人間には、自分の人生を望むように創っていくという力があるということです。

 これは驚異的なことです。

 こんなにはっきりと人生のパターンが出てしまうのに、驚嘆する人が少ないように見えるのはどうしてでしょうか。

 それは、本人がまだ、
「まあ、そういうこともあるだろう」
「そうなるかもしれないし、そうではないかもしれない」
 というぐらいの受け止め方をするぐらいで、心から信じているわけではないからだろう、と考えています。

 無意識に「本当だから、信じたくない」と、自分にブレーキをかけているところもあるでしょう。

 けれども、例えば自分の中に、
「自分が行動すれば、結果として、必ず失敗する」
 という公式があれば、かなり高い確率で失敗するでしょう。

 なぜなら、自分が「失敗する方向」へと、自分を導いていくからです。

 根底で、「自分は必ず失敗する」と決めているのですから、顕在意識だけで、どんなに成功することを目標に努力していても、どんなにお金持ちになることをめざしていても、自分が決めたその結末に向かって選択していきます。

 これはもう、無意識の妙技としか言いようがありません。

 どんな場面、どんな状況でも同じです。見事に、自分の意識の花を咲かせます。

 ところが、自分中心的な視点から観てないと、それが見えません。もしかしたら、何が起こっているかということすら、わからないかもしれません。

 自分がどんなに努力しても、その努力が「失敗の種となり芽となる」と知れば、ショックでしょう。

 だから、知らないほうが幸せかもしれない。ふと、そう考えたりもします。

 けれども、無意識の力がそうであるなら、「必ず失敗する」という公式に気づいて、それを塗り替えていかない限り、修正することはできません。

 自分の言動パターンやライフスタイルを読み解く方法は、それほど難しいことではありません。

 けれども、占星術師が、占星術で占うとき、その運行をどういうふうに読み解くかは、ひとえに、それぞれの占星術師の能力にかかっています。

 目の前にあらわれている情報を、どう読み解くか。

 その能力を磨けば磨くほど、何が起こるかが、かなりの精度でわかってきます。そしてまた、それが予測できれば、回避できます。

 もちろん、それを回避する方法は自分中心心理学の中にあります。

 解決方法があるのであれば、できるだけ早く自分の言動パターンを知ったほうが、得だと言えるでしょう。
 無駄な努力、無駄な苦労をすることはないのです。