未来を保証する「いま」

 どんなに未来を不安があっても、どんなに考えても不安が消えるわけではない。
 未来は来ていない。過去は過ぎ去っている。扱えるのは、「いま」しかない。

 どんなに不安に思っても、「いま」が変わっていかない限り、未来が変わることはない。
 黙って、考えていれば、不安が解消されるわけでもないのだから。

「いま」と未来とに関連があると思えない人たちのほうが、多いのかもしれない。

 いま楽になったからといって、未来がそのまま、楽であるかどうかわからない。
「いまの楽」が、「未来の楽」を保証するものではない。
 いまは幸せであっても、未来が幸せとは限らない。

 だから、不安なんだと。そう言いたいのかもしれない。

 けれども実際には、これまでできなかったことが、いまできるようになれば、それは未来においても、できている。

 これまでできなかったために望む結果が得られなかったとしても、いまできて望む結果が得られたとしたら、未来においてもそれできれば「望む結果が得られる」だろう。

 いまは、いま。未来は、未来。いまがいいからといって、それが未来を保証するものではない。未来はどうなるかわからない。
 そう信じているから、いまを変えたとしても、安心できないという気持ちになってしまうのだろう。

 けれども「意識の法則」に従えば、いまそれができて、良い結果が得られるパターンになっていれば、未来においても、それができれば、良い結果が得られる。

 だから、「いま」できるようになるということは、少なくともその分だけ、未来を保証することになる。

 ちなみに、飛ぶ鳥を落とす勢いの人が、落ちぶれてしまうことだって、ある。けれどもそれは、「成功して失敗する」というパターンの一つであって、継続的に成功しつづけるパターン、継続的に幸せでありつづけるパターンというのもある。

 そしてまた、私たちはまさにこんなパターンで生きることができる力が備わっている。信じていないのは、自分だけなのだ。