相手が怖くなる理由
他者を見ると、それだけで相手が怖くなります。
さらに、相手が自分に対して、どういうふうに考えているんだろう。どう思っているだろうか。否定したりバカにしているのではないだろうか。
こんなふうに考えると、さらに怖くなります。
「ミスをしてはいけない。失敗してはいけない」という思考は、他者中心の典型です。こんなふうに考えるだけで、ずっと緊張しっぱなしでしょう。
緊張するということは、すでにそのことだけで、「他者は敵だ」という意識になりやすい状態にあるということです。
「相手は敵だ。相手は私を傷つける」と考えただけで緊張するはずです。
こんな状態になっている人がいるとしたら、それをさらに、
「どうして、こんな状態になってしまうんだろう」
などと、深く考えることはありません。
単純に、他者をみて、緊張するだけで、こんな状態になっていきます。
「どうしても」なにも、身体の仕組み、組織が、そういうふうになっているのです。
こんな状態になっているときに、自分に追い打ちを掛けるように、「どう
して」などとつぶやくと、ますます、訳がわからなくなっていくでしょう。
どうしてわけがわからなくなってしまうかと言えば、「どうして」という言葉が口癖になっているに過ぎないだけなのかもしれません。
つまり、いまあなたが他者を怖いと感じながらも、どうしていいかわからなくなっているとしたら、もしかしたら、
・他者に意識を向けている。
・緊張している。
・「どうして」という言葉を遣うのが癖になってしまっている。
たったこれだけでの理由なのかもしれません。
こんなふうに、「自分が自分であると信じている」ことですら、もしかしたら、自分が知らずに入力したために、その入力に沿って、身体の組織が反応しているだけなのかも知れないのです。