隆盛期なのに悪いことばかり起こるのは

 6年周期といのは、自分の人生をリズムからみた診断方法です。
 この世のものがすべて、秩序だって運行しているとしたら、一日が24時間であるように、人間の一生にもリズムがあるとしても不思議ではないでしょう。

 一般的にはどんな占術でも、良い時期と悪い時期がある、としています。
 6年周期では、それを隆盛期と浄化期としています。このリズムは、どんな占術でもみても、ほぼ一致しているようです。

 ただ、6年周期リズム診断では、隆盛期だから必ず良いことが起こる、という捉え方はしていません。
 自分の願いが、強烈に叶いやすい時期という捉え方をしています。

 この「叶いやすい」というのは、顕在意識の望みではありません。これこそが、自分が無意識に願っていた(つまり、強く実感していた)ことが叶いやすい時期ということです。

 それが隆盛期ということになるのです。

 どんな願いが叶うかは、ひとえに、自分の意識次第です。
 日ごろ、どんなことを強く意識しているか。
 何を願っているか。
 何を強く、避けたいと思っているか。
 何をしたくないと、強く決断しているか。

 それが形になります。

 ですから、その時期に、自分が思い描くような良いことが起こるとは限りません。自分が強く願っていれば、それが叶うということです。

 例えば、腕力で一番になりたいと思ったら、そのときなれるかもしれません。けれども、腕力で一番だったら、暴力沙汰が必要になります。
 そのために、その人は、喧嘩で明け暮れて、腕力で一番になるでしょう。

 けれども、そんなとき、
「腕力で一番になってよかったなあ」
 とつぶやくか、
「ああ、どうしてこうも、毎日、暴力沙汰ばっかり起こるんだ」
 とつぶやくかは、その人の自由です。

 いずれにしても、その人の願いは、叶っています。

 ですから、メールをくださった方は、飽くまでも憶測で言うしかありませんが、ご自分の隆盛期のときに、病気になったということは、根底に、
「私は、自分の力では何もできない」
「自分では動くのがつらい」
「もう、動きたくない。何もかも放棄したい」
 といった気持ちがあるかもしれません。
 あるいは、さまざまな自分の感情に翻弄されていて、
「もう、こんな気持ちで生きるのは苦しくて、イヤだ。もう、アレコレ、考えたくない」
 などと、強く思っているかもしれません。

 と同時に、
「誰かにわかってもらいたい。誰かに同情されたい。誰かによりかかっていたい、世話を焼いてもらいたい」
 だから、
 という思いがあるのかもしれません。

 そしてまた、病気は、
 やりたくないことしなくても、
「病気だったら、しかたがないよね」
 自分にも他者にも、そう言い訳することができます。

 どうして、そうまでして自分や他者に言い訳をする必要があるかというと、これが罪悪感ということなのです。

 メールをくださった方だけでなく、私たちは、あらゆるところで、つい罪悪感を覚えます。

 こんな罪悪感を一つ一つ消すことができれば、どれだけ多くの否定的な出来事が減るだろうかと思ってしまうほどです。