自動的になっていると痛みに気づかない (2)

自動的になっていると痛みに気づかない (2)

相手に意識を奪われて、
相手の言動に自動的に反応してしまう人たちは、
長年それが癖になってしまっているために、
次第に「自分がどう感じている」
に気づかなくなってしまいます。

それは、自分が傷ついているにもかかわらず、自分が、
それさえも気づかなくなってしまうということです。

また、自分が傷ついていることに気づかなければ、それに平行して、
心の痛みに鈍感にもなっていきます。

叩かれても、それに気づかなければ、痛いと感じないというふうに、
痛みにも鈍感になっていくのです。
そのために、いっそう「自分が傷ついたこと」に気づかなくなる
という
悪循環になっていきます。

仮に気づいたとしても、すでにそのときは「その痛みが当たり前」
になってしまっています。

もしあなたが、
「(生きていくのはつらいけれども、人生って、そんなものだ」
と思い込んでいたり、
「誰だって苦しいことがあるんだから、それが当たり前なんだ」
というふうに思っているとしたら、
あなたは、すでに、自分自身が傷ついても、

その痛みすら気づかない自分になっています。

そんなつらい人生になってしまうのは、本当は、そうやって打たれ強くなっていて、
自分の痛みに鈍感になっているからだと言えるでしょう。

それは言わば、
どんどん殴られている。
あるいは、お互いに殴り合っている。
こんな状態です。

そんな打たれ強さで、幸せになれるとは思えません。

もっと、自分の心のほうに繊細になりたいものです。

そして、可能な限り、自分の心に沿う生き方を目指しましょう。
それが、自分を守る方法です。

ほんとうに、「したい、したくない」の、
小さな願いを叶えてあげることから始めましょう。