四面楚歌の悲痛さは諸刃の剣 その2

彼の悲痛さは、頑張り過ぎです。
なぜなら、それは、言わば敵にも力を与えるからです。

確かにそれは、支持者を増やすかもしれません。
けれども、
その悲痛さは、敵を強くもします。
その悲痛さは、彼自身をも疲弊させていきます。
うまくいかなければ、完膚なきまでに挫折してしまうでしょう。

どうして彼が、あんなに悲痛に訴えるのか。

それは、さまざまな妨害や誹謗中傷があるからだと思います。
また、政治家として四面楚歌の状態が、彼を強くさせています。

敵にとっては、いままでは、目の上のたんこぶではあったけれども、
雑魚が一人騒いでいるだけでした。
正面から挑む彼を、ドンキホーテのように小馬鹿にしたり、
せせら笑っている人たちも少なくありませんでした。

ところがいま、だんだん、彼の支持者が増えています。
やがて、彼を無視できなくなっていくでしょう。

そうなれば困る人たちは、あらゆる手段で潰しにかかるでしょう。

これまで、真っ当な意見を言う人たちが、スキャンダル等で
潰されているように。
元・文部科学官僚の前川喜平さんが、根も葉もないことを新聞に
書かれたように。

それでも、まだ、どうして彼が無視されているのでしょうか。
二度と立ち上がれないような仕掛けをされないのでしょうか。
あれほど過激なことを言っている人物であれば、いますぐにでも、
叩き潰してしまいたいところでしょう。

実際には、街頭演説のときに、敵対する人たちが小細工的な妨害を
しているようです。
また、危険なことが起こらないように、街頭演説も、
日程を知らせずに、神出鬼没的にやっているそうです。

これからの話は現実として読んでいただいても、SFとして
読んでいただいても構いません。

これは、Yさんに限らず権力者の常套手段ですので、彼のことだけ、
と限定するものではありません。
本当にそうなのかどうか、それは、時が経てば、近い将来、
必ず形になってくるので、そのときわかります。

だから、失望しないように、心の準備をしておいてほしいのです。

例えばもし私が非道な為政者だったら……、どう考えるか。

彼と「彼を支持する者たち」を脅威に感じていれば、当然、
潰そうとします。

自分にとって都合の悪いものは“早いうちに芽を摘む”という方法も
あります。

最初のうちは、変人扱いで、放っておけば、そのうち消えてなくなる
だろう、そう思っていました。

ところが、そんな芽が、いきなり育ち始めました。
厄介です。

とりわけ問題なのは「彼を支持する者たち」です。つまり、
一般の人たちです。
一般人が勢いづいたら困ります。

一部の人たちは、彼を、日本の未来を救う「最後の希望の光だ」
と言います。

こんなふうに、Yさん一人の問題でなくなっていけば、
彼だけを排除しても、かえって話題になって、「神格化」
されてしまう可能性があります。

邪魔なのは、彼だけではありません。彼を支持する人々です。
彼を潰すと同時に、彼を支持する人々も一網打尽にすべきです。

そのためには、どうするか。

それには、まず、彼らの士気が最高潮に達するまで、待ちます。
そして、一気に殲滅できるように計画を練ります。

そのために、彼の身辺を洗い、さまざまな情報を収集し、
仕込んでいきます。
そして、時期を待ち、チャンス到来と判断したとき、
一気に畳み込みかけるのです。

そうなれば、希望を持った人々であっても、手足をもがれ、
完膚なきまでに打ちのめされるでしょう。
すべての人が絶望感に襲われれば、完全に無力化させることが
できるでしょう。

そんな諸刃の剣を秘めています。

万が一、そんな状況になったとしても失望しないためには、
こんな可能性も知っておいたほうが、心の準備ができる分だけ、
自分の心を救えます。

そんな可能性を自覚しつつ、今の状況を変えたいと思っている
人たちは、ほんのちょっと、
いま、できずに我慢していること。
恐れから、できないでいること。
人に笑われないかと、行動していないこと。
それに気づいたとき、自分の意に沿った選択をしていくことを
実践していく。

自分がこれまでせずにいたことで、これからできる
「ほんのちょっとのこと」をする。
それが社会を変える力となるのです。