知らずのうちに「ゴール」に焦点が当たっている

 
幸せや成功やお金でも、どれをとっても、
「どれだけ継続できるか」が、重要な鍵だと言えます。

派手なほうが、刺激があります。
興奮度も、はっきりと自覚できます。
けれども派手さは、そのパフォーマンスで終わり。オリンピックも、
毎年開催されれば、疲れてしまうでしょう。

会場で言えば、開催後の惨状がネットで記事アップされているように、
その後使い道がなくて、
まるでゴーストタウンのようにうち捨てられた施設が多いそうな。

景気を高めるきっかけになっているかというと、
それほどでもないようです。

エネルギーという捉え方をすれば、当然のことでしょう。

一気に上がれば、バランスをとるために、一気に落ちます。

一気に加速的に上がるというのは、一気に加速的に下がる、
というパターンが原型です。

ですから、これで、ワンセットとなります。

「継続的に長期的に順調に伸びていく」
という順風満帆の人生にするには、
やりたいところのできるところの範囲を決めて、ゆっくりとやる、
というのが原則です。

どれだけ継続できるかがどうかが、勝負といえば、勝負でしょう。

ほんとうは、勝負という言葉すら忘れてしまうほどに、
周囲が気にならないほどに、やれるかどうか、です。

自覚しないと、つい「ゴール」を目指して急ぎます。

頭で冷静に考えるとゴールはないとわかるけれども、
心と行動が、自然とゴールを目指すように、条件づけられています。

例えば、何時に起きる。何時に寝る。何時に食べる、もそうでしょう。

こんなゴールだったら、まだ、目的がはっきりしているので、
「完結感」を味わうことができます。
完結すれば、ストレスもいったんは、解消されます。

けれども、もしあなたが、
「できなければならない」という思考に囚われているとすれば、
あなたの中に、「できた状態」
という明確なラインがあるのでしょうか。

明確なラインがあって、そこに到達しないために
「できない」と考えているのでしょうか。

例えば、Cまでできたら「できた」。
Aまでだったら、まだ「BとCが残っている」。
AとBができたから「Cをやれば、終わる」
というふうに考えているとしたら、
明確なラインを具体的に持っていることになります。

けれども、その「できた状態」が漠然としていたら、
土台、完璧に「できた!」
と100パーセント満足するような満足感を得ることは、
永遠にないでしょう。

それどころか、「できた状態」というのは、
永遠にやってこないわけですから、
「できた状態」の満足を目指せば、反対に、
永遠にストレスを覚えながら生きることになるでしょう。

それは、「継続的に長期的に順調に伸びていく」
という順風満帆の人生とは、
反対の道に進んでいると言ってもいいかもしれません。