花粉症    

花粉症について話をしてくださいという要望がありました。
以前にも、一度、書いたことがあります。

医者ではないので、肉体的疾患が「治る」という表現は
できませんが、心理的な面で、
傾向的になりやすいかどうかについてお話することはできます。

花粉症は、文字通り、
「花粉があるからだ。だったら、この世から、
花粉を消してしまえばいい」
という発想もできるでしょう。

〇〇に過敏性だから、過敏になる元を断つという発想ですね。

自分の中に、そんな意識が“強くある”としたら、
それがまさに、花粉症になりやすい要因のひとつです。

これは、
「こうなるのは、相手が悪い。だから、相手が、
自分のために、そうするべきだ。そうしない相手が悪い」
という他者中心の意識です。

ここでまた、
「相手が悪いわけではないとしたら、じゃあ、自分が悪いのか」
とムキになって反応したくなったり、
自分が悪くないということにこだわる意識。

自分の外側のどこかに悪人をつくりたがる意識。
それが、要因の一つにもなっています。

こんな「他者を退けよう」としたり、
相手を「鼻で木をくくる」ような蔑視的な気持ちで見る意識が、
鼻の機能を「適切に、きれいに使わない」状態になっています。

では、どうして、他人を鼻で退けようとするのか? 

まず、鼻で他人を退けようとする状況は、
その状況や場面から「動かないで、踏ん張っている」状態です。
つまり、その状況や場面から「動いてはいけない」。

あるいは、動かない状態で「相手に従わなければならない」と
思い込んでいる状態をあらわします。

動いてはいけないからこそ、動けない状態のまま、
鼻で相手を退けようとしたり、毛嫌いしたり、
微妙に鼻を歪めながら緊張させて自己主張するのです。

あるいは反対に、自分では動かずに、
相手を鼻で「自分に従わせよう」としているかもしれません。

「ああしなさい、こうしなさい。
そうすることが当然でしょう」的な気持ちで、
目ではなくあごでもなく、鼻で指示しています。
(この感覚の違いが、わかるでしょうか。)

では、「動く」というのは、どういうことか?

それは、
『気持ちよく断る。気持ちよく動く。気持ちよく去る』
ということです。
あるいは、相手を動かそうとしないで、自分自身が、
自分のために行動することです。
 
これができれば、「治る」とは言えませんが、もしかしたら、
緩和していくかも知れません。

実際に、会員さんたちの中には、意識が変わったことで、
軽くなったり、症状が出なくなった人たちが、複数います。