人間関係の悪い職場  

Aさんから、こんな相談がありました。

転勤した職場は40代以上の女性ばかりの職場で、
表向きは優しくふるまっておられても、陰では悪口の言い合い、
足のひっぱりあいだそうです。

私は仕事だけに集中したいですね。
誰々がどうのこうのなんてわずらわしいです。
本来の分を守って目の前の事だけに目を向けたいですね。
でも振り回される自分がいます。
どの職場にいこうとも、必ず、批判の渦に巻き込まれます。

私は批判されても平然としていたいのですが 、
『批判されている自分の惨めな姿』が思いから離れず困ります。
(人に嫌われるのは恥、情けない事だと思っている自分がいます)

こんな思いからかえないと駄目なんでしょうが、難しいです。

(返信)  
悩みが多い人ほど、他者に囚われています。
悩みと他者中心は、比例します。

「どの職場にいこうとも 必ず、批判の渦に巻き込まれる」とのこと。

批判の渦に巻き込まれないための方法のひとつとして、
Aさん自身が、相手に対して「陰では悪口の言い合い、
足のひっぱりあい」という見方をしないことです。

自分から見た相手の「批判したくなる点」を、
自分が批判している限り、批判の渦に巻き込まれて行くでしょう。

なぜなら、そのことを気にしているのは、
自分自身です。
気にしていれば、それゆえに、自ら、無意識に、
そこに近づいてきます。

不定期メールでも「選択の責任」の話をしますが、
BさんやCさんが、誰かの悪口を言おうと、それは、自由です。

BさんとCさんが争っていても、それも自由です。
Bさんが、Cさんの足をひっぱっていても、それも自由です。

Bさん、Cさんが、どんな生き方をしようと、
どんな考え方をしようが、どんな行動をしようが、
それは、Bさん、Cさんの自由です。

Aさんが批判されないようになるには、心から、
彼らの自由を認められるレベルを高めていくことですね。

もちろん、Aさんが、直接、BさんやCさんから、
不適切な行為を具体的にされたら、ちゃんと向き合って、
その問題を対処していくことは、自分を大事にするために、必要ですね。

でも、そんなときは「向き合えないAさん」
がいるのではないでしょうか。

Aさんにとって問題なのは、むしろ、この点でしょう。

まず、Aさんが、心から、「相手の自由」を
認めるように努力してください。

それができるようになるにつれて、
自分に直接関わっている問題に対して、
「ちゃんと向き合っていこう」という勇気が、
Aさんの中に育つはずです。