「第一の感情」で表現する 

「第一の感情」と「第二の感情」の違いについて、
厳密に言えば、言葉というよりは、エネルギーの違いです。

例えば、「ありがとう」という言葉は、同じです。
けれども、この言葉を、他者中心に言うか、自分中心に言うか。
これは、意識の違いです。

・他者中心になって、他者を意識して「ありがとう」を言う。
・自分の気持ちを遮断して、心がその中にこもっていない、
文字だけの「ありがとう」を言う。
・自分中心に、「ありがとう」と言うとき、「私」が、
心からその「ありがとう」の中にこめられている感謝の気持ちを
感じながら、味わいながら言う。

同じ「ありがとうを言う」でも、どんな意識で言うかによって
“私自身の感覚の感じ方”が違います。

その感覚の違いを感じると、まず、
「私自身が、それを感じて言うと、自分自身が満たされます」

しかも、私自身が満たされた感覚で言うと、それが相手にも、
とても心のこもった「ありがとう」に聞こえるのです。

これはつまり、私が感謝の気持ちを感じ、味わったとき、
その“満足のエネルギー”が放散していて、そのシャワーを、
相手が浴びるからです。

このように、「第一の感情」というのは、ほんとうは、
言葉ではなく、それを感じるエネルギーなのです。
その感覚を文字で表現すると、
・満たされる。
・心地よい。
・心が軽くなる。
・からだの緊張がゆるむ。
・さわやか。
・解放感がある。
といったプラスの感覚が起こります。
これが「第一の感情で表現する」ということです。

「第一の感情」で表現するには、自分中心になるのが必須です。

今の世の中は、「他者中心」の社会で、まだまだ、
多くの人が、他者に当たっています。
そのために、「第一の感情」で表現すると満足度が
高いとわかっていても、すいすいと言葉に出てくる人は
少ないでしょう。

でも、コツをつかむと、実に簡単なんです。
まず、自分自身が非常に楽です。
自然体、等身大で生きることができます。

「第一の感情」で表現すると、相手との関係が
よくなるだけでなく、自分自身が解放されます。
だから、勝手に、運も良くなっていきます。