自分を大事にできる子供にしたい 

「子供も、自分中心になってほしい」
「子供には、もっと自由な生き方をしてほしい」
「もっと自分の気持ちを大事にできる子供になってほしい」

そんな思いから、
「どうしたら、いいでしょうか」
と相談されることが少なくありません。

多くの親がしがちなのは、子供に、
「もっと、自由にやりたいようにやればいいじゃないの」
と、詰問するように言ったり、
「はっきり言えばいいじゃないの。自分の気持ちを言わなくちゃ、
わからないじゃないの」
などと、責めたりしてしまうことです。

もちろんこんな言い方で、子供が自由に行動したり、
はっきり自分の気持ちを言えるようになることはありません。

反対に、他者中心の子供を育てるだけでしょう。

もっと自分を大事にできる子供、自分中心の生き方ができる子供に
育てるには、子供が「自分の心や体」の状態に
気づくための言葉掛けを、親ができるかどうか、です。

「あなたは、どう思うの?」
「これ、どんな味がしたの?」
「そうかあ、そんな気持ちだったんだね」
「自分の気持ちを、言ってくれてありがとう」
「勇気をもって言ってくれたので、うれしいよ」

親の口から、自然にこんな言葉が出れば、子供も次第に
「自分を大事にできる」ようになるでしょう。

自分中心の理論は「実にシンプル」です。

文字にすると、非常に簡単なように感じるでしょう。

けれども、実際に、子供を前にしたら、こんな言葉は出てきません。

なぜなら、使い慣れていないからです。
他者中心の人たちは、尚更、出てこないでしょう。

ですから、自分を大事にできる子供に育てるには、
まず、自分自身が「自分中心」になることです。

自分が自分に対して、
「自分の気持ちに気づいて、よかったね」
「自分の気持ちを言うことができて、よかったね」
といった言葉を投げかけることができれば、
他者にも自然と、同じ言葉掛けをするようになっているでしょう。