正義を振りかざす Mさん

最近、オリンピックの開会式の音楽を
担当されている方が過去のいじめ問題で、
辞任しました。

そして、そのことで、スッキリした方も
多くいらっしゃるようです。

しかし、そんな中、その方の親戚の方が
こんな発言をしました。

「正義を振りかざして、相手を叩いて、
こんな結果になって、よかったねー」

この発言後、この発言を掲載したSNSは、
あっという間に炎上して、発言は、
すぐ、削除されました。

身内をかばうのに、叩いた人たちのことを
「正義を振りかざしている人たち」と
表現したのでした。

いかがでしょうか。

これは、一見、正論のようにも見えますよね。

自分中心心理学を学ぶ過程で、
「正義を振りかざしても意味がない、
互いに争いになるだけだから」と
得心された方も多かったと思います。

しかし、この発言は、炎上しました。

最近、とみに思います。

『自分中心「的」心理学が流行っているな』と。

さも自分が正しいような言い方をするのが
「上手」な方が増えているように思いました。

先程の身内の方も、結局、中身は、
その方の批判の矛先の方と同じ、
「正義を振りかざしている」のと
一緒なのでした。

自分が言っている所の拠り所が
仮に、真理に近い所のお話でも、
それをやっている人の「意識」が
問われるのは、言うまでもありません。

その結果、他の著名人から、
「正義を振りかざして、何が悪い」と
言われる結果に、その親戚の方が
やったことが何だったのかが
現われていますからね。

私たちは、つい、自分が正しいと
やりがちですよね。

そして、周りのことを裁いてしまいます。

この場合、冒頭の音楽を担当された方の
過去のいじめの被害者に寄り添ったコメントを
発した方がまだ、賢明だったと
言えるのでは、ないでしょうか。

私たちは、まだまだ、発展途上にあると
思ったのでした。