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幸せの基準をあげる    

昔は特に、恋愛と結婚とは別だと、
当たり前のように言われていました。
最初から、ここが間違っています。
夫婦の仲が良いほうが、幸せになります。

だから、とりわけ女性のほうが、「失敗した」と後悔します。

けれどもそれは、本当は、
当初からわかっていたことだと言えるでしょう。

どういった意識で結婚したのか。

とりわけ昔は、最初から「家庭の形を整える」ことが目標で、決し
て、仲の良い夫婦が目標になっていたわけではありません。

家族の形態もまさにピラミッドで、大黒柱がいて、
それに従っていれば波風立たない、それが家族だという
「見本」が存在していました。

こんな家族の求め方は、「三度三度食べられれば、ありがたい」という
発想と似ています。

夫を好きであろうが嫌いであろうが、
そんな発想すらありませんでした。

何しろ「毎日、食事ができれば、幸せでしょう」の世界です。
最初から、「夫と妻として、二人の関係として、男と女として」
の幸せは度外視でした。

非常にレベルを低く設定した「幸せ」だったのです。

ところがこれは、昔の話で終わってはいないようです。

昔と今では多少異なるものの、レベルの低い幸せを「幸せ」と設定し
ているようです。
自覚していないと、「まあ、仕事があるだけ、幸せさ」を
「幸せの基準にしてしまいます。

自ら、自分の幸せの基準値を低くしてしまっているのです。

全体という捉え方をすれば、それが「格差」を生んでいきます。

1パーセントの人間が99パーセントの富を所有し、
99パーセントの人々が、残りの1パーセントの富を
分け合うなどと言われるような社会構造になってしまうのは、
99パーセントの人々が、こんな低く見積もった幸せを、
自ら設定してしまっているからだと言えるでしょう。

とは言え、「大きな不平等」に悩むよりも、
自分の「幸せの基準」を高めましょう。

そうなるには、どうしたらいいか。
それが「今」なのです。

諸々のことを解決したいと思うとき、
「今」から逸れると、わからなくなります。

今、何を意識しているか。
今、何を考えているか。
今、何を感じているか。
今、どんな言葉を呟いたか。
今、どんな行動をしたか。

「今」の自分に注目すれば、確実に、
幸せの基準を高くしていくことができるのです。