体温が一度上がれば、余命が延びることも

頭で考えると、
「そんな1パーセントが、一体何の役に立つんでしょうか」
と思ってしまうでしょう。

「こんな社会に、自分一人が抵抗したからといって、
社会が変わるわけがない」
という発想と似ていますね。

けれども「社会のために」ではなく、「自分の価値のために」
「自分の誇りのために」という捉え方だったらどうでしょうか。

自分中心流であれば、
「自分がいま感じているネガティブな感情を、
可能な限り解消するために、いま、自分ができることをする」
という発想をするでしょう。

これは、あらゆる出来事に対して、
自分を快適にするための行動とできるので、
自分の人生を発展させていくための貯金となっていきます。

しかもそれは、将来、大きな資産を産む貯金となります。

例えば、健康の話で言うと、
低体温の場合、免疫力、抵抗力が低下して、
さまざまな疾患になりやすいと言われています。

重篤な病気に罹っている人が、治す方法の一つとして、
「体温を36,5度以上に維持しましょう」
と、誰かに言われたとしましょう。

けれども、言われた当人は、
「こんな重病になっているのに、
今の体温が35度台であろうと36,5度台であろうと、
一体何の役に立つのでしょうか」
と言いたくなるのでしょう。

「そんな悠長なことをしていたら、間に合いません。
今私が知りたいのは、すぐにこの病気が治ることなんです」
と。

ところが、そうでもないのです。

体温だけが病気の原因ではないのですべての病気が
これで治るというわけではありませんが、
体温のたった一度の差が、健康に大きな影響を与えるとは、
経験的に知っています。

毎日35度台の人は、毎日35度台です。
毎日36,5度台の人は、毎日36,5度台です。

毎日毎日が、その体温状態です。
これは私たちの毎日の「1パーセントの積み重ね」と似ています。

ずっと35度台でいることを放置するのか、
体温を上げる工夫をするのか。
これだけで、身体が変化していく可能性もあります。

体温が一度上がっただけ、余命幾ばくと言われた人の、
余命が延びることもあるのです。

質問者の方の言葉に、
『新たに踏み出した一歩が、
確実に自分が幸せになれるという保証がどこにあるのでしょう』
とあります。

確かに未来のことはわかりません。

けれども、自分中心の生き方が身につけば、
幸せにならない方向へと歩いていれば、その前に、
早めに気づいて、引き返すことができます。

さらにまた、「自分中心」は、ばくちを打つ勝負師のような
「一か八か」の人生は目指しません。

極端な決め方で、新しい人生を踏み出すこともありません。
リスクは、できるだけ小さくしてから、行動します。
「安全」を確認しながら、決めていきます。
だから、不幸になる確率は、かなり低くなるでしょう。