肩書き Mさん 

ご機嫌いかがでしょうか。

私は、大学卒業後、サラリーマンを
していたことがありました。

その頃、会社にもらった名刺には、
肩書きと私の名前が書いてありましたね。

そのことを思い出して、思ったこと。

それらは、皆、私の本質を
表わすものでは、なかったということです。

人から、与えられたものには、
それなりの価値や効果があったのかもしれませんが、
そのどれもが私自身を表わすものでは、
ありませんでした。

「そんな、贅沢言って、どうするの」

「今のご時世、仕事に就けるだけでも
ありがたいと思わないと」

そう言われると、今も返す言葉がすっとは、
出てきませんが、ただ、わかるのは、
それらの言葉で、私が納得することが
ないということです。

そして、今。

「私自身が何を思い、何を考え、
何を感じていたのか」

そこに気づくだけで、
よかったのでしょうかね。

今もなお、疑問は、とどまることなく、
湧いてきたりもしますが、
あの頃に比べると、それらに対しての
答えが早く、出るようになりました。

「肩書きは、私の本質とは、関係ない」

それが当時の疑問に対する答えでした。