迷う

人との約束を守る人は、
(100パーセントとはいかないまでも)いつでも守ります。
ドタキャンしたり変更する人は、やっぱりそれを繰り返します。

たびたび繰り返してしまう人は自覚しているかもしれませんが、
それは「迷う」からでしょう。

その迷いの中には、感情と思考が入り交じっています。

感情では「行きたくない」。
でも、思考で、
「つきあっておかないと、情報がもらえない」
「つきあっていたほうが、メリットがありそうだから」
などと考えれば、感情と思考の間で迷うことになります。

自分の選択に自信がないということもあるでしょう。

けれども、そうやってメリットや損得を基準にして
判断しようとしても、感情がそれに同意していなければ、
ほとんど良い結果となることはありません。

もちろん例外があります。
自分の気持ちよりも、メリットや損得を基準にして判断せざるを
得ない立場の人もいます。

それは、相手との関係において「主従関係」がはっきりしている、
という中に属しているときです。

対等な関係ではなく、すでに主従関係の中にいて、
その中で利害関係が発生するとしたら、どうしても、
自分の意に染まなくても従わざるを得ない状況と
なっているでしょう。
相手から切られることを恐れていれば、尚のこと、
相手に従うに違いありません。

けれどもこんな関係が通用するのは、
相手と自分との関係において、
決定的に力の差があるときだけで、
それはかなり特殊な場合のときだけのように思います。
一般的には、自分の感情を無視して損得勘定で選んだとしても、
それほどのメリットがあるとも思えません。

また、「迷う」のは、
自分の気持ちははっきりとしているけれども、
断ることを恐れている、という場合も少なくありません。

多くの人が、断ることを恐れるのは、
相手との関係が悪くなることを恐れていることもありますが、
ポジティブな断り方を知らない、
ということもあるのではないでしょうか。

ほんとうは、「断ると関係が悪くなる」のではなく、
「ポジティブな断り方を知らない」ために、
関係が悪くなってしまう、ということが、
かなり多いのでないかと思っています。

実は、こんな「迷い」で最も損するのは、その迷いの結果が、
自分にとって「最も大切な人たち」を
後回しにしてしまうという点です。

自分の迷いが、最も大切な人たちに対する馴れや傲慢さから、
彼らにしわ寄せをかぶせてしまうことになるからです。

その結果、最も大切な人たちを「失う」という
結果になってしまう、ということになっていませんか。

もしそんな経験があるとしたら、
それはあなたの「迷い」がそうさせているのかもしれません。

自分を大事にできない人は、他者を大事にできないというのは、
こういうことでもあるのです。

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