後悔するよりも  

すでに自分が選択した後で、
「やっぱり、あのまま、あそこにいたほうが
よかったんじゃないだろうか」
「親しくしていた人たちと、今は離れてしまったけれども、
間違っていたんじゃないだろうか」
などと後悔してしまうことがあります。

それとともに、
「今だったら、まだ、前の仲間の中に戻れるかもしれない」
そう考えると、
「今が“最後のチャンス”かもしれない」
「今だったら、何事もなかったかのように、
受け入れてくれるかもしれない」
という思いが頭をもたげたりもするでしょう。

こんな後悔が頭をもたげている人に、
「実際に、会ってみてはどうですか」
とアドバイスしました。

そこでその人は、思い切って、元いた場所に行ってみました。
「会ってみて、どうでしたか」
私がそう尋ねたのは、「ある答え」を期待していたからです。

すると、その人は、
「(思惑と違って)傷つきました。
少しは変わっているかもしれないと思ったけれども、
やっぱり以前と変わらなかった。心がすれ違うばかりで、
全然、自分のことをわかってくれませんでした」
憤慨しながら、そう言いました。

「それで、どうしますか」
「もう行きません」
「じゃあ、心のけじめはついたんですね」
私の言葉を聞いた瞬間、その人から、憤りの表情が消えていました。

他のケースでは、
「以前のような関係にもどれそうですか」
と尋ねると、多くの人が、
「いや、もう、無理ですね。楽しかったけれども、
以前の自分にもどることはできないと思いました」
というようなコメントを返してきます。

元の場所を離れてみたものの、まだ、後悔の念が残っていれば、
それを確認するために、元いた場所に、
試しにて行ってみたり、参加してみたりする。

もちろんそれは、その中に戻ることが目的というよりは、
「自分の心を確認するため」です。

するとやっぱり、
「もう、私は、昔の自分ではない」
と再確認することになるでしょう。

こんなふうに、ある決断をしたあとで、
どうしても後悔の念が残っているとしたら、
一度試してみることです。

そうすれば、多くの場合、自分がすでに“前に進んでいて”、
昔の自分ではなくなっていることを、再確認することになるでしょう。

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