精神科医の矛盾  Mさん

私は、以前、精神科医の
カウンセリングを受けたことが
ありました。

その時のお話です。

当時、60代だったその人は、
自分中心心理学で、言う所の
脳幹系でしょうか。

相手に自分の主張をわかってもらうことを
表情も使って、要求するようなタイプの人でした。

そんな彼がある時、私に言った言葉です。

「Mさんは、主観的過ぎる!!」

私は、当時、こう思いました。

「主観で、話さないで、何で、話すんだ」

要は、その人は、私に客観性がないと
主張したかったのでしょうかね。

しかし、私は、冷静に考えて、彼の
言っていることは、矛盾していると
思いました。

どこがでしょうか。

それは、彼の無意識の目標が

「あなたが主観的になったら、
私が客観的でいられなくなるから、
あなたは、主観的に物を発言する
べきではない」

だったからです。

今の私には、そんな風に
感じられたのでした。

あれから、長い月日が経ちました。

そう言えば、私は、当時、どっちが
カウンセリングをしているのかなと
思いながら、その人の話を聞いていた
ことを思い出しました。

現在、その人ももう、結構な年齢です。

今もまだ、現役なのでしょうか。

あんな風に、やり合ったことをどこか、
遠い日の出来事のように感じる、今日の
思い出話でした。

(一言コメント)
精神科の先生だから、正しいとは限りません。
宗教家の教祖様が、人格者だとは限りません。
現代医療が正しい治療法だとは限りません。
メディアの伝える報道が真実だとは限りません。

教育もろもろ、土台になっているものそのものが、
「もしかしたら、間違っていたのではないか」
そんなふうに思ってしまうことだらけです。
だから尚更、自分の感じ方を基準にしたいものですね。