「ありがとう」の回数と、その響き

自分がどんな意識を抱きながら生活をしてきたのか。
それが、人生の土台となっています。

家庭の雰囲気はどうだったのでしょうか。
自分の気持ちを受け入れてくれていたのでしょうか。

どんな家庭であったのか。
具体的な日常生活がわかれば、
どんな意識が自分の人生の土台となったかが、わかります。

例えば、家庭では、ポジティブな雰囲気の分量が多かったのか、
ネガティブな雰囲気の分量が多かったのか。

元々の土台となっているところが違います。

ポジティブな意識が土台となっていれば、
同じことを体験していても、ポジティブな分量が多いために、
それが良い方向へと作用します。

幸せ感を実感しながら生きている。
不幸感を抱きながら生きている。

その差は、家庭環境の中で、
どんな気分で過ごしてきたかの延長線上にあります。

例えば家庭で、子供に「ありがとう」と言っていますか、
と尋ねると、だいたい「言っています」と答えます。

が、その「ありがとう」の回数も、その響きも違います。

回数が多かった。
その響きも、心が通い合うような響きであれば、
ポジティブな意識がより長めに実感できるでしょう。

その実感が、人生の土台となります。

家庭で争っていてばかりいたら、
それが人生の「意識の土台」として蓄積されます。
それは、自己否定、他者否定の意識となるでしょう。

たいして変わらない環境レベルであっても、
その家庭の意識がポジティブなのかネガティブなのかで人生が
変わっていくのです。

学校の成績を上げるために猛勉強をしていたとしても、
そのプロセスがネガティブなものであれば、その延長線上に、
自分の人生があるのです。