空を見上げる

この前、数年ぶりに謎の白い物体をみたといったけれども、すっかり忘れていた。昨年もみていた。

飛行機であれば、まっすぐ飛ぶので、わかる。
丸い白い物体は、いつも、上下に動いたり空中で止まったりするので、区別できる。

それが何かはわからないけれども、わりと日常的に起こっていることだと思う。
人があまり、空を見上げないからではなかろうか。

日暈もよくみる。

以前、バス停で、空を見上げると、日暈が出ていた。
駅前のバス亭だから、結構、人がいた。
それでも、空を見上げる人は、一人もいなかった。

私が見上げていても、それにつられて見上げる人もいなかった。
ああ、みんな、日頃、空を見上げないもんだなあと、そのとき思った。

いまは桜が満開になりつつある。
今日も、空を見上げた。
数日前にはつぼみだったのに、もう、桜が咲き誇る。
真っ青な空に桜がよく似合う。

毎年、同じ場所で、同じ光景を撮る。
同じ場所、同じ光景であっても、違う。

明日から天気が悪くなるそうな。
数日間、続くようす。
その間に、桜は散ってしまうかも。
そんなことを考えると、仕事をしながら、気もそぞろ。

頭の中に、「あのとき、あの場所、あの人と」
さまざまな場所での桜が、重なり合って満開になる。

毎年、桜が散ると、もう、「来年の春が待ち遠しい」という気持ちになる。
(何のオチなくて、期待した方、ごめんなさい。)