マイナス環境の中にいるとき(4)

 仮にその場所が嫌だとしても、「そこを去るのが怖い、不安だ」と
いうふうに、消極的な理由であっても、自分の意志で「居る」と決め
たら、どんな「居方(いかた)」で居るかを決断する。
 これが、最も重要です。
 前回、こんな話をしました。

 自分の意志を自覚して、そこに居るのか、居させられるという被支
配的な気持ちで居るか。

「意識の世界」はミクロの世界です。「意識の法則」(長崎出版)
にも書いているように、そのミクロの意識の差が、形になるとまった
く違った現象を形作るのです。

 だから、自分の意志を自覚して「ここに居よう」と決断する。
 これは、意識の差でいえば、「居させられる」の意識とは、雲泥の
差です。

 もし、意志をもって「ここに居よう」と決断するとしたなら、次の
発想としては、
「だから、少しでも自分にとって居心地良い環境にしていこう」
 と思うでしょう。
「居る」ことを能動的な意識で覚悟すれば、こんな気持ちが湧いて
きます。

「仕方なく居る」か、理由はどうであれ「決断して居る」かで、そ
の後の自分の動きが変化してくるのです。(つづく)