成功する人、しない人との決定的な違い 2

 成功する人は、「目標」に焦点が当たります。だから、ますます自分の目的達成を目指し、また実現させていくことができます。
 うまくいかない人は、「目標」よりも「人」に焦点が当たります。

「うまくいく法則」は、実にシンプルです。

 にもかかわらず、「誰もがすぐに実行できるわけでもない」のはどうしてでしょうか。 

 人のほうに焦点が当たるのは、未解決の問題があって、それが感情のレベルで解決できていないからです。

 たとえばあなたが、Aさんと話をしていました。そのとき、Bさんが、
「ああ、それだったら、こうすればいいんだよ」と割り込んできました。

 人に焦点が当たるあなたは、Bさんが、自分とAさんとの間に「割り込んできた」ことを不快に思うでしょう。
 あなたがAさんを独占したいと思っていればいるほど、Bさんの割り込み方が気に入らないでしょう。
 さらにAさんが、そんなBさんを友好的な気持ちで受け入れると、嫉妬心から、Aさんの態度にも傷つくかも知れません。

 他方、話の内容のほうに焦点が当たるあなたは、Bさんの話を聞いて
「そうか、そういう方法があったのか」などと感心するかも知れません。
 Bさんの態度には、「ちょっと無神経なところがある人だなあ」ぐらいの雑感で終わるでしょう。
 少なくとも、Bさんを目の敵にしたくなるほど嫌いになったりはしないでしょう。

 というふうに、感情的なこだわりを抱えている人ほど、反射的に相手の言動のほうに囚われていって、「解決方法(目標)」に焦点を当てることができません。

 さらにまた、人にこだわる人は、そのこだわりゆえに「勝ち負け」を目指しては、争っていきます。
「目標」に焦点を当てる人は、争うよりも、「自分の願望に向けて行動する」を選択していきます。
「人」にこだわって争っていくのか、「目標達成」のほうに目を向けて邁進していくのか。
 成功するとしない人との決定的な違いは、ここにあるのです。  (おわり)