自分を守るための「責任」(2)

自分を守るための「責任」(2)

ところで、私自身は、「責任」というのは、違ったとらえ方をしています。

それは、責任を自覚することは、むしろ「自分を守ることになる」からです。

どんな場合でも、自分が何かを選択すれば、それに伴う責任が発生します。

多くの人が「責任をとる」ことに恐れを抱きますが、恐れていてもいなくても、
自分が選択することと、その責任とは、セットになっています。

自分中心は、「自分の感情や気持ち、欲求」を基準にします。
それは、自分自身を大事にすることの、基本だからです。
また、その中に、愛や喜びや満足感、充実感があるからです。

自分が物事を選択するときも、それを基準にします。
自分の欲求を満たすために、という

自分の感情や気持ちや欲求を満たすための選択をするときに、同時に「責任」を考えます。

「責任」を考えるのは、それを選択したときに、どういうことが起こり得るのかを予測して、
トラブルが起こることを未然に防ぐためです。

未来において、どんなことが起こる可能性があるかを予測できれば、自分が取れる
「責任の範囲」が具体的に見えやすくなっていきます。

「責任の範囲」が見えてくれば、「自分が取れる責任の範囲」を自覚することができます。

どんな責任が発生するか。
自分が取れる範囲の責任を、前もって自覚して決めることができる。

それを知っていれば“安心して”、それに取り組むことができるでしょう。

なぜなら、仮に問題が起こったとしても、それは「自分の責任がとれる範囲」であるために、
想定内のことだと承知できています。

それを承知しているからこそ、その範囲の中で安心して、自由な気分で取り組むことができる、
ということです。

そしてまた、安心できるからこそ、うまくいく確率も高くなるでしょう。

こんなふうに、物事に取り組むとき、優先順位の上位に「責任の範囲」をもっていたほうが、
自分を守ることができるので、自由に行動できるのです。