自分の好きなことをお金にするために
「自分の好きなことをすれば、それがお金を呼ぶ」という人もいれば、
「自分の好きなことを仕事にすると、楽しんでいたものが苦痛に変わるので、好きなことは本業にしないほうがいい」
という人もいる。
その違いは、自分自身のとらえ方の違いだろう。
数学的に考えれば、好きなことをしていれば、楽しさもその熱中度も高いので、それに応じた結果が得られるはずである。
そんな自分に対する肯定度によっても、それは異なってくる。
「どうせ、お金にはならない」
どんなに熱中していても、そんなふうに信じていれば、お金にはならない。
「自分の好きなことを仕事にすると、楽しんでいたものが苦痛に変わる」というのは、それを本業としたとたん、「好きなことをしたい」だったのが「しなければならない」あるいは「確実に、収入を得なければならない」になっていくからだろう。
感情からくる希望、欲求よりも、思考での「しなければならない」という束縛で自分を縛っていくからだ。
自分の好きなことが、次第に「しなければならない」となっていくと、どういうことが起こるか。
例えば、好きなことを続けたいけれども、好きなことではお金にはならない。
お金にするために、他の仕事(副業)をしてそれに充当しなければならない。
他の仕事をしはじめると、他の仕事が忙しくて、自分の好きなことに打ち込む時間がだんだん少なくなっていく。
収入からすれば、副業のほうがお金になる。
そうやっていくうちに、副業がだんだん、本業となっていってしまう。
お金の額で比較すると、ますます、副業だったのが本業となっていく。
お金によって、心まで侵されていくのだ。
実は重要なのは、この点だ。
もちろん、その副業のほうが肌にあっているのであれば問題はない。
本当は、その副業のほうが性にあっていて、自分を活かすことができるのであれば、無意識に望んでいたのはむしろ、その副業のほうだったといえるだろう。
また、副業の中に楽しみを見いだすことができれば、仮に副業のほうに精を出したとしても、やがて、好きなこととその副業が統合されて、結局は、自分のしたいことをしていることになる。もちろんそのとき
は、それで収入を得ているだろう。
してほしくないのは、自分が本業のほうに意識を向けながら、マイナス感覚で副業をしていたり、本業をしながら「なかなかお金にならない」などといったマイナス感覚でそれをしていることである。
本業であれ副業であれ、いま自分がそれをしているとき、
「自分がどんな気持ちでそれに取り組んでいるのか」
これが、自分の願いを叶えるために最も重要である。
それをしているとき、満足であれば、その満足がお金を産む。