出来事は、どちらにも解釈できる
ほとんどの出来事が、マイナスにもプラスにも解釈できます。
例えば、多くの人が気になることと言えば、仲間外れになること。
こんな状況のとき、仲間外れになることを極端に恐れている人は、ちょっと仲間の輪から外れると、
「私は嫌われている。避けられている」
と悩み始めるでしょう。
ところが、そんな人は、仲間の輪の中にいるときも、
「人とうまくコミュニケーションができない。居心地が悪い。うまくついていけない」
などと、一緒にいることを苦痛に感じるに違いありません。
否定的見方をする人は、どっちに転んでも、どんな場面でも、どこに行っても、わざわざ否定的解釈をします。
こんなとき、「プラスにもマイナスにも解釈できる」と知っている人は、
「寂しい気持ちもあるけれども、私は人付き合いが苦手だから、人の輪から少し離れていたほうが、楽なところもあるんだ」
と、そんな自分に気づくこともできるでしょう。
あるいは、人と一緒にいるときは、
「私は人付き合いが苦手だから、人と一緒にいると気を遣って疲れるなあ。でも、一緒にいられて、ありがたいなあ」
などと、気疲れする中にも、嬉しい気持ちがあることに気づくでしょう。
これは、片目をつぶってマイナスを見ないという、偏ったプラス思考というわけではありません。
一つの出来事は、「プラスにもマイナスにも解釈できる」という“公平な見方”ができるということです。