意識してレッスンしないと身につかない
メールでやりとりする通信講座は、私がコメントすることは滅多にありませんが、ときどき、チェックさせていただいております。
私がこの講座を設けようと思ったのは、大多数の人たちが、「感じる」ことよりも「思考」に焦点が当たっていると感じたからでした。
もちろん、これは無理もないことです。
現代は、情報社会です。
とりわけ「思考」文明です。
都会になるほど「人工的な造形物」が多くて、人の手が入っていない自然をそのまま自然として感じるチャンスが減ってきています。
心を緩やかに感じる時間も、失われていっています。
環境そのものが、昔と比べると、大きく変化してしまっているのです。
そのために、昔だったら自然と身についたものが、現代では、意識してレッスンしないと、身につかなくなってしまいました。
いつも言っているように、「思考」に囚われと、感覚や感情を感じることが疎かになってしまいます。
人によっては、「思考」と「感じ方」との間に非常に強固な壁があって、すでに思考の中だけで生きていて、思考していない状態で「気分や感覚」を感じることが難しい、という人たちも出てきているようです。
今のような環境が続いていけば、今後もさらに増えていくでしょう。
これは全く、「良い、悪い」の問題ではありません。
幸福感を味わう。
満足する。
充足感を感じる。
喜びを感じる。
これらはすべて、「感じること」が前提となっています。
「思考」の世界の中には、そんな幸せはありません。
仮に思考して、創造的なことを想像して満足感を覚えているとしても、それは、「感じる」ことができるからです。
その感覚を、味わうことができるからです。
ましてや、多くの人たちがしてしまう思考というのは、不安や焦りや、ネガティブな思考が少なくありません。
そんな思考によって生じる「気分や感情」の中に溺れていれば、本来の自分を、喜びをもって生きることは難しくなっていくでしょう。
何がどうあっても、幸せになるためにも、お金持ちになるためにも、成功するためにも、「感じる」感度を磨く、あるいは人によっては“取り戻す”ことは必須なのです。