正義は相手のためではなく、自分のために(後-1)
怒鳴ったり、脅したりして人と絡み合ってくる人は、とても依存性の強い人です。
依存性が強いので、誰かと、絶えず「マイナスの関係」でもいいから絡み合っていたいのです。
だから、相手の感情に反応して、あなたが感情的になっていけば、相手の思うツボです。
感情的になりやすい人は、もともと、あなたの話に耳を傾ける気持ちがありません。
心に余裕がないというのも理由の一つですが、それ以上に、上記のように「感情的になって争っている状態」を手に入れるのが、目標となっているからです。
だから、相手に対抗して、あなたも同じように感情的になって言ったとしても、それほどの効果は望めないでしょう。
そんな相手に主張するにはどうするか。
大きくは、3つのポイントがあります。
1)「意見を言って終わりにしよう」という意識をもつ。
「他者中心的な意識」で相手にわかってもらおうとすればするほど、相手に関わっていって、食い下がりたくなります。
まず、「食い下がっている」と、自分自身が辛いのを自覚しましょう。
食い下がれば、相手も感情をエスカレートさせて対抗しようとするので、あなた自身がさらに傷つきます。
ですから、
相手の反応や答えは「ノー」であってもいい。
相手が感情的になってもいい。
「私は、意見を言うことができれば、それでOKだ。自分のために言おう」
という発想をしたほうが楽なのです。(つづく)